盗聴のことが良く解る!

「盗聴」とは、特定の相手に盗聴器等などを仕掛けて盗み聴く行為です。

コードレス電話

コードレス電話の本当の怖さ!

アナログ式は危険!

コードレス電話
コードレス電話を盗聴することで、第三者の個人情報が簡単に入手でき、犯罪などに悪用されるケースもあります。

電話では、個人情報が盛りだくさんなので盗聴(傍受)マニアにとって、手軽でしかも十分に好奇心を満足させるものが、このコードレス電話の盗聴なのです。

コードレス電話の仕組みは、親機と子機が電波によって通話が出来ます。盗聴されないデジタル式が普及してきましたが、それでもまだまだ「アナログ式」が多いのが現実です。

トランシーバーと同じように、無線式の送受信機なのです。コードレス電話のほとんどが小電力タイプ(出力10mW)で家の中はもちろんのこと、家の外まで電波が飛びます。

子機を通話状態にして家の外へ出てみる

どれくらいの距離 まで通話が可能なのか試してみてください。

小電力タイプといっても、意外に遠くまで飛んでいきます。障害物がなければ、約100m位は飛びますね。

電波を受信するには、受信機が必要となります。
広域帯レシーバー(ハンディ型・固定型)には、コードレス電話が発する周波数を聞くことが出来るように設定されています。

この周波数のモードに切替えるだけで、誰もが簡単にコードレス電話を盗聴することが可能となります。
簡単に盗聴される

個人情報が筒抜け!

ちょっと聞いてもらいたい。
これは、実際にコードレス電話を傍受した時の事例です。(詳細は省きます)

事例1<結婚相談所かと思われる>

結婚
会社:「はい、○○○センターです」

 :「資料を送ってもらいたい」

会社:「弊社を何で知りましたか?

 :「○○広告を見て・・・」

会社:「早速資料をお送りしますので、住所・氏名・電話番号をお願いします」

 :「○○市○○区・・町・・番地 △△マンション○号室です。電話は、○○○ー○○○○」   

会社:「分りました。よろしければ生年月日もお願いします」

客 :「19○○年××月××日」

会社:「ありがとうございます。本日お送りします」

事例2<旅行代理店>

旅行

会社:「○○トラベルです。」

 :「東京行きの航空券を予約したいのですが」

会社:「ご搭乗日を教えてください」

 :「行きは○月○日で帰りは○月○日」

会社:「何名様ですか?」

 :「3名です」

会社:「ご搭乗される方のお名前と年齢をお願いします」

 :「○○○ ×才、○○○ ×才、○○○ ×才」

会社:「繰り返しますのでご確認ください。・・・・・」 「お間違えございませんか?」

 :「はい、大丈夫です」

会社と顧客の間で普通に交わされるやり取り。 もし、この内容が悪意を持った第三者に聞かれたとしたら・・・

事例1では、
声から女性であること。住所・氏名・電話番号がわかり マンションの部屋番号まで分る。さらに資料請求から○○才の 独身であることが判明。

事例2では、
家族全員が○月○日~○月○日まで東京に3日間行くということが分る。つまり3日間留守であること。 独身女性なら、ストーカー、性犯罪等に巻き込まれる可能性もある。

家が留守だと分れば、空き巣に狙われる。犯罪者は、このように情報を事前に入手して犯行に及ぶ。情報の管理は しっかりやらないといつ被害者になるかもしれない。

もうひとつの大きな問題

この2つの事例は、会社が家庭で使うようなアナログ方式のコードレス電話を使用していることです。顧客がコードレス電話を使わなくても、相手の会社がアナログ方式のコードレス電話を使っていれば 、双方の会話はこのようにジャジャ漏れし大切なプライバシーが丸裸になってしまうのです。

こんな事件がありました!

何年か前に新聞に掲載された記事があります。

これによると東北のある市役所が会話内容を簡単に傍受できるアナログ信号方式のコードレス電話(子機)を、 市税の督促などに使っていたことが分かったということ。

無線の広帯域受信機で、税の滞納者との会話内容が聞けた

との証言があり、個人情報が盗聴された可能性もあるという。

全国的には、こうして盗聴した情報を振り込め詐欺や債権者リストの作成、脅迫などに悪用された事例もあるようで、専門家は、特に公共機関の無防備な実態に警鐘を鳴らしています。

市税の徴収を担当する収納課は、17回線で子機を使用している。「電話中に歩いて台帳を調べられるなど、敏速に対応できる」との理由で数年前に導入したということです。

業者から盗聴などの問題について説明されたようですが、盗聴されにくいデジタル方式は価格が高く、アナログ方式を選んだといいます。

アマチュア無線を聞くために広帯域受信機を車に常備しているという男性は

「この市役所近辺で、市政への苦情や、滞納した市税の督促などの電話でのやりとりがはっきり聞こえた。無神経さに驚いた」

と証言しています。

一般家庭のみならず市役所のように公的機関でもまだまだアナログ式のコードレス電話は、使用されているようです。

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