
保安器に仕掛ける盗聴器
電話盗聴で盗聴器が仕掛けられる可能性があるのが「保安器」です。
保安器とは、電源線や通信線において、雷やサージなどによって印加(いんか)された異常電圧・異常電流から、機器を保護するための装置です。
保安器は固定電話を使っている家庭には必ずありますが、どこにあるのかほとんどの人は分かっていません。
どこに付いているかといえば、戸建て住宅ならだいたいは雨を避けられる軒下にあります。アパート・マンションなど集合住宅の場合は、建物内のMDF(主配線盤)と呼ばれる端子函に、複数回線を収容できる保安器をまとめて収納しています。
昔のタイプは円筒形で現在は角形の形状で色はベージュです。
電信柱から引き込まれた電話回線は、この保安器に接続され家の中に入り電話機に接続されます。
保安器の中にはヒューズが入っています。電話回線に一定以上の電流が流れると、ヒューズが切れて回線を切断して、家屋内の進入を防ぎます。この保安器がなければ、落雷時などで電話機の破損や火災を招く可能性があります。
実際に販売されている角型ヒューズ形電話用盗聴器は、見た目では全くわかりません。保安器は、屋外にあるので家の中に侵入する必要がないので設置リスクは低くなります。
集合住宅では、回線を一ヵ所に集めてあるところは、ヒューズを内蔵した角型保安器が使用されることが多いがですが、この保安器に対応したのが「角型ヒューズ形電話用盗聴器」なのです。
保安器には、ヒューズ偽装型だけでなくワニ口クリップ式の盗聴器も仕掛けることができます。