広域帯受信機で盗聴器を探す方法
広域帯受信機で探す
盗聴波を含め空中を飛び交う電波を捉え、音声として聞くには受信機が必要となります。身近なものでは、AM・FMラジオ、TV(受像機)等がそうです。
盗聴器と受信機がセットで市販されているものもありますが、ラジオやTV、盗聴器専用受信機等は、受信できる電波が限定されています。
無線を傍受することを趣味や楽しみにしている人たちは、受信できる周波数の幅(周波数帯域)が極めて広い受信機を使用しています。100kHz~1.3GHz位はカバーしています。
この位の周波数帯を受信できれば、アマチュア無線、タクシー等の業務用無線、航空無線、消防無線、コードレス電話等の特殊な電波はもちろんのこと盗聴電波も聞くことが出来ます。
広域帯受信機には、『ハンディ型』と『固定型』の2種類があります。
『ハンディ型』
特徴は、名のとおりハンディタイプなので小型でどこにでも持ち運びが出来ます。
受信したい場所やターゲットの近くで聞くことが出来るので、タイムリーな受信が可能となるわけです。電源は、乾電池や充電式、ACアダプター。
『固定型』
特徴は、ハンディ型受信機よりも高性能で、高い機種になると100kHz~2.5GHzまでカバーしています。
高い周波数だと映像電波を捉えることが出来るので、モニターを接続すれば、TV画像はもとより、無線式カメラの映像も見ることが可能となります。
但し、価格が10万円~20数万円ほどしますので、調査業の業者か超マニアしか使うことはないようです。
使用するアンテナ
八木式アンテナは、屋外に立てられているTVアンテナが代表例です。何本かのエレメント(素子)で構成されていますが、このエレメントの本数が多ければ多いほど志向性が強まり、GAIN(利得)が大きくなり受信感度が極めてよくなります。
電波の出ている方向にアンテナを向けないと、全く受信できなくなることがあります。
盗聴器発見のために良く使われるアンテナがこのタイプです。
UHF盗聴3波
市販の盗聴器が使用している周波数は下記の周波数に集中しています。
☆UHF帯盗聴周波数
・Ach 398.605MHz
・Bch 399.455MHz
・Cch 399.030MHz
つまり、受信機で上にある盗聴周波数チャンネルを合わせて、明らかに室内の音が聞こえているようであれば、盗聴器が付いている!と、いう判断が出来ます。
これまでを、整理をすると、
1・「盗聴器は電波式が多い」
2・「市販されている盗聴器の周波数は、特にUHF帯3波に集中」
もう、おわかりですよね・・・
受信機が1台あれば、しかも、重点的にこの3波をチェックすれば、盗聴器設置の有無のほとんど分ってしまいます。
盗聴器に対するキチッとした、情報なり、知識があると、自分自身で、盗聴器発見が出来るというわけです。
周波数を変えて販売されているタイプも、出てきていますのでこのあたりは今後、注意が必要です。