盗聴器の電源はどうなってる?
電源には電池式と寄生式があります
現在この世に出回っている盗聴器の多くが無線式盗聴器です。高性能マイクで音声を拾って電波で飛ばします。送信機の役目を果たすためには電源が必要です。車にはガソリンが必要なように、盗聴器には、電源が必要なのです。
電池を電源とする
単三電池やボタン電池などの電池を電源とします。
メリット >>>
- どこにでも自由に盗聴器を仕掛けることが出来ます。
- 内臓アンテナが周波数にマッチングしているので電波が飛びやすい。
デメリット>>>
- 電池の寿命は長くても7~10日間位しかもちません。
- 頻繁に電池交換が必要です。
- 電池交換するために再び部屋などに侵入しなければならないので見つかるリスクが高い。
寄生式盗聴器の電源
電話回線や家庭用の電源から電源を供給してもらいます。
メリット >>>
- 一度取り付けたら半永久的に電波が出続ける。
- 設置リスクが低い
- 偽装型だと外見からは盗聴器とはわからない。
デメリット>>>
- 設置場所が電源回りか電話回線上に限られる。
- 常時電波が出ている状態なので第三者に便乗盗聴される危険性がある。
特殊な条件で電源がON
ある一定条件を満たすと電源が入り、通電されるような特殊な盗聴器も存在します。
VOX式(音声起動式)
音声に反応して作動する盗聴器で無音の時は電波を発信しません。
通常のタイプだと電源がONになっている間は、電波が出続けます。この時、室内に誰もいない場合でも電波が出ているわけですから、電波を受信して聞いても無音状態で何にも聞こえません。
電池式であればVOX式だと無駄に電池を消耗ことがないので、長い時間作動させることができます。
常時電波が出ていると第三者に傍受される危険性があります。音声起動式だと音が出ている時だけ作動するので、第三者に聴かれたり発見されることが少なくなります。ただし、ある一定の音量レベル以上じゃないと起動しないので、それ以下の小さい音(音声)だと聴くことができなかったり、音声がぶつ切り状態で聴きにくい場合があります。
依頼を受けて盗聴調査するときは、このような盗聴器が出回っているので必ず音源を確保して行います。